若いからといって安心とは限らない!
卵巢年齢の検査は、卵子の残り数(卵巣予備能)を評価するための最良の指標です。自分を愛することは、自分を知ることから始まります!
AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは?
近年、AMHは妊娠力を評価するために使われるようになり、妊娠や体外受精の成功に関わる重要な要素です!AMH値が高いほど卵子の残量が多く、採卵数を予測することができ、成功率とも深く関係しています。ただし、AMHは年齢とともに減少し、特に35歳以降は急激に低下し、閉経前にはほぼゼロに近づきます。
そのため、すべての成人女性にAMHの採血検査をおすすめします。月経周期に影響されないため、いつでも検査可能です!
まだAMHを検査していない方は、ぜひ早めに予約を!
AMHと卵子数の関係は?
AMHは、卵巣内の未成熟な中小サイズの卵胞にある顆粒膜細胞から分泌されます。これらの卵胞が多いほどAMH値も高く、卵子の備蓄量が多いと考えられます。マウスの研究では、AMHが原始卵胞(primordial follicle)から一次卵胞(primary follicle)への成長数を調節しており、AMHが欠如すると卵胞が急速に消費され、早期閉経になることが確認されています。このことから、AMHは卵胞の成熟を抑える役割を担っていると推測されます。つまり、AMHが高いほど、抑制されている卵胞が多く、卵巣の予備能力が高いことを示します。
また、超音波による胞状卵胞数(AFC)と同等の情報を得られるだけでなく、AMHは月経周期の影響を受けないため、より便利な検査方法とされています。AMHの高低により採卵数を予測でき、成功率とも密接に関わっているため、現在ではAMHが卵巣機能や卵子予備量を評価する最良の指標となっています。
女性のAMHと年齢の関係は?
AMH値は年齢とともに減少し、閉経時には検出されなくなります。台湾人女性のAMH正常値に関するデータはまだ存在しませんが、2016年にDu X.らが1509人の中国人女性を対象に行った研究によると、年齢別のAMH平均値と5〜95パーセンタイルの範囲が示されています(単位:ng/mL)。
なぜAMHを検査すべきなのか?
最新の研究が進むにつれて、AMHの臨床応用もますます広がっています:
- 妊娠可能年齢の女性の卵巣にある卵子の予備量を評価する
- 女性の妊娠能力の潜在性を評価する
- 卵巣早期機能不全のリスクを予測する
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を予測する
- 体外受精における排卵誘発の効果を予測する
- 体外受精治療の成功率を予測する
- 更年期や閉経の時期を予測する
- 手術や化学療法前後の卵巣へのダメージを予測する