成功体験談|39歳夫婦の5年間にわたる体外受精の妊活記録
39歳夫婦の5年に及ぶ体外受精の道のり
これは男性視点から綴られた体外受精の妊活記録です。まず結果からお伝えすると、私たちの男の子は現在生後6ヶ月近くになり、健康状態も良好で、成長曲線もやや上をキープしています。私と妻は5年間の体外受精の努力を経て、ようやくこの結晶を授かることができました。
これまでの期間、私たちは失敗の繰り返しによるPTSDのような状態で、自分たちが本当に親になれたのか信じきれずにいました。子どもが生まれて半年近く経った今ようやく、この経験を皆さんと共有しようという気持ちになれました。
最近は、年齢に関係なく卵子凍結や体外受精を始める友人たちが増えています。私たちの体験が、今も努力している方々に少しでも希望と励ましを届けられたら嬉しいです。この道のりは本当に本当に大変でしたが、途中の挫折があったからこそ人として成長でき、夫婦として新たな命を迎える準備ができたと実感しています。続けていれば、必ず嬉しい結果が待っています。子育ての日々は大変ですが、同時にとても幸せです。
本題に戻ると、不妊治療クリニックを探す段階で私たちは台北市内のいくつかの施設に絞り込みました。
八徳路の病院、大安駅近くの有名な(でも予約待ちが長い)クリニック、南京復興周辺の評判のいい施設、そして最終的に選んだのが華育です。私たちが華育を選んだ理由は以下の通りです。
メリット:
主治医の徐明義医師は、台湾の体外受精補助制度の推進者であり、台北医学大学出身です。初診の際からとても安心感があり、話し方も穏やかで、時間をかけてどんな質問にも丁寧に答えてくれました。体外受精では失敗がつきものですが、徐医師の共感力と優しさでとても救われました。妻は「医者選びは相性が大事」と言っていましたが、まさにその通りだと思います。
待合室は快適で、診療の間隔もきちんと確保されています。最長でも1時間程度の待ち時間でした。仕事をしながら治療を受けている人にとって、時間管理はとても大事です。
医師や看護師は、注射や服薬のタイミングについて非常に細かくリマインドしてくれます。唯一の欠点は、すべて紙ベースの資料なので、夫婦でしっかり確認し合わないと忘れてしまいがちという点です。
周辺に駐車場も多く、美味しい飲食店もたくさんあります。体外受精は長期戦なので、診察後に美味しいものを食べて心を癒すのも大事です。
デメリット:
費用は安くありません。ただし、薬や黄体ホルモンも必要な分しっかり出してくれます。すべては良い結果のためだと考えれば、金額が高くなるのも納得です。
診察記録や超音波の履歴を確認できるアプリがない点は少し不便です。
体外受精の過程について
妻は半年間体調を整えるために仕事を辞め、初回の採卵で13個を採取。そのうちPGS検査に送れたのは5個で、2個を移植しましたが、残念ながら着床には至りませんでした。
失敗後、徐医師に「胚の着床環境の検査(正式名称は忘れました)」を受けるか相談しましたが、「あまり意味がなく、女性の身体への負担も大きいのでやらなくていい」との助言をいただきました。
夫婦で話し合い、一度一年間治療を休んで体を整えることに決めました。屋外での運動を増やし、有酸素運動を積極的に取り入れ、(高価な)漢方薬も取り入れて体質改善を図りました。
そして迎えた2回目の採卵では、なんと24個を採取。初回のほぼ2倍です。この時ばかりは、東洋医学の力を信じざるを得ませんでした。もちろん、妻の努力があってこそです。
この最後の挑戦では、PGS検査に送れた胚は12個。その中から肉眼で最もグレードが高い3個をまず検査に出し、すべて移植可能という結果に。最後の移植では一発で着床し妊娠に成功。3ヶ月後には禾馨医院に転院し、出産までのプロセスを進め、ついに我が家に可愛い男の子がやってきました。
最後に伝えたいこと
これまで書いてきた工程は、すべて要約されたものです。実際には、それぞれのプロセスに何週間もかかることが普通でした。私と妻は、この体外受精の旅に5年を費やしました。
本当に大変だったのは私ではなく、妻です。身体的な痛みも、精神的な挫折も、すべて彼女が耐えてくれました。
今、私たちは徐医師の支えにより、最も尊い宝物を得ることができました。このささやかな体験談が、今頑張っている誰かの心に届き、少しでも勇気を与えられたら嬉しいです。
本当に、毎日息子の笑顔を見るたびに「やってよかった」と心から思います。