胚・胚盤胞のグレード分類
3つの主要指標+胚盤胞発育日数
胚盤胞の評価における3つの重要な指標:分裂段階+栄養外胚葉(TE)グレード+内部細胞塊(ICM)グレード
一部の胚は発育が遅く、6日目(D6)や7日目(D7)になってようやく胚盤胞に達します。そのため、発育日数も「将来の発達ポテンシャルを評価する」重要な判断材料とされています。
Q&A
Q1
移植は3日目(D3)か5日目(D5)、どちらが良い?
5日目の胚の方が妊娠率が高い傾向があります。胚盤胞まで育つ過程は、発育能力の自然選別ともいえ、D5まで育つ胚はD3よりも強く、着床力も高いとされます。
Q2
D3胚はPGS/PGD遺伝子検査が可能?
おすすめできません。D3胚は6~8細胞しかなく、検査用に取れる細胞は最大2つまで:
1. つだけ異常で他は正常でも、誤診の可能性があります。
2. つ以上取ると全体の細胞数が減り、発育に悪影響を与える可能性もあります。
D5胚盤胞では外層のTE細胞を3~5個採取するため、胚全体への影響が少なく、誤診の確率もD3より低いです。
Q3
なぜD3とD5だけ?D4胚の移植は?
理論上はD4でも移植可能ですが、この時期の胚は形態が不安定で評価が難しく、臨床上あまり使用されません。